僕は、工場で働きながら、ずっと考え続けてきました。
このままでいいのか。
いつまでこの現実を続けるのか。
自分は本当は、何をしたかったのか。
この時間を、ただ生活費のためだけに使い続けていいのか。
工場の仕事には、独特の時間感覚があります。
決められた時間に出勤し、決められた作業をこなし、決められた休憩を取り、また同じ作業に戻る。
その繰り返しの中で、一日が終わっていきます。
もちろん、働くこと自体を否定したいわけではありません。
生活を守るために働くことは必要です。
責任もあります。
現実を無視して、夢だけを語ればいいとは思っていません。
でも同時に、僕はいつも感じていました。
この時間を、ただ虚無で終わらせたくない。
身体は現場にあっても、頭の中ではいつも考えていました。
自分はどう生きたいのか。
今の経験を何かに使えないか。
過去に積み上げてきたことを、誰かの役に立てられないか。
今はまだ形になっていないとしても、未来につながる材料を拾えないか。
そんなことを、何度も何度も考えてきました。
特別なことをしていたわけではありません。
小さなメモ帳を持ち歩いたり、ガラケーやスマホに思いついたことを残したり、休憩時間に調べものをしたり。
仕事中に浮かんだ違和感やアイデアを、忘れないようにしていただけです。
ただ、それを長く続けてきました。
工場で働いている時間は、一見すると、自分の未来とは関係ないように見えます。
生活費のために切り売りしている時間のようにも感じます。
けれど、考え方を少し変えると、その時間の中にも拾えるものがあります。
単純作業の中で浮かぶ本音。
人との関わりの中で感じる違和感。
休憩中にふと湧いてくるアイデア。
「このままでは終われない」という静かな焦り。
僕は、そういうものをできるだけ見逃したくありませんでした。
なぜなら、それが自分の未来につながるかもしれないと思っていたからです。
僕は、最初から自信があったわけではありません。
いつも強く前向きだったわけでもありません。
何度も迷いましたし、何度も折れかけました。
それでも、完全には諦めきれませんでした。
自分には、まだやるべきことがある。
このまま終わるわけにはいかない。
今感じている虚無すら、いつか誰かに伝えられる言葉になるかもしれない。
そう思いながら、考え続けてきました。
今、同じように工場で働きながら、
「このままでいいのか」
と感じている人がいるなら、僕は伝えたいです。
その感覚を、なかったことにしないでください。
虚しいと感じるのは、弱いからではありません。
今のままでは納得できていない自分が、まだ残っているからです。
大きな行動を今すぐ起こせなくてもいい。
まずは、考えることからでいい。
一行メモするだけでもいい。
自分の違和感に気づくだけでもいい。
その小さな積み重ねが、いつか自分の人生を選び直す材料になります。
工場で働く時間を、ただの虚無で終わらせるのか。
それとも、未来につながる思考の時間に変えていくのか。
その選択は、今の生活の中でも少しずつ始められます。
僕は今も、その途中にいます。
成功者として上から語りたいわけではありません。
同じように現実の中で働きながら、それでもこのままでは終わらせないと決めて、考え続けている一人として伝えたいのです。
人生は、ある日突然変わるものではないかもしれません。
でも、虚無の中で考えることをやめなかった人は、少しずつ自分の時間の意味を変えていける。
僕は、そう信じています。

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