毎日、同じような時間に起きる。
同じように仕事へ向かう。
同じような作業をして、同じように疲れて帰ってくる。
そして、少し休んだらまた次の日が来る。
そんな日々が続くと、心が少しずつすり減っていくことがあります。
一日だけを見れば、そこまで大きな問題はないのかもしれません。
仕事には行けている。
生活も何とか回っている。
周りから見れば、普通に働いている人に見える。
でも、自分の中では、何かが削られている。
それは、体力だけではないと思います。
気力だけでもありません。
もっと奥にある、
「自分の人生を自分で動かしている感覚」
のようなものが、少しずつ薄くなっていくのです。
同じことの繰り返しは、安心にもなります。
明日やることが決まっている。
大きく考えなくても、毎日は流れていく。
生活費も入る。
最低限、現実は保たれる。
でも、その安心の中に、静かな苦しさが混ざることがあります。
「このまま何年も続くのか」
「自分は何のために働いているのか」
「本当は、違う生き方がしたかったんじゃないか」
そんな問いが浮かんでは、また忙しさや疲れの中に消えていく。
僕も、そういう感覚を何度も味わってきました。
仕事をしている時間は、確かに必要です。
生活のためには働かなければいけない。
現実を無視して、いきなりすべてを変えることはできない。
でも、同じ毎日を繰り返しているうちに、いつの間にか
「考えること」
までやめてしまうと、本当に苦しくなります。
最初は違和感があったはずなのに、だんだん慣れてしまう。
慣れてしまうと、今度は変わることのほうが怖くなる。
そして、気づけば
「仕方ない」
という言葉で、自分を納得させるようになる。
この状態が続くと、心は静かにすり減っていきます。
だから、まずは小さくても、自分の本音を拾う時間を作ってほしいのです。
大きな行動をしなくてもいい。
すぐに仕事を辞めなくてもいい。
無理に前向きにならなくてもいい。
ただ、今日のどこで心がすり減ったのか。
何に虚しさを感じたのか。
何を我慢しているのか。
本当は何を増やしたいのか。
それを一つだけ、言葉にしてみる。
たとえば、休憩時間にスマホのメモへ一行だけ書く。
帰り道に、頭の中で問いかけてみる。
寝る前に、今日感じた違和感を思い出してみる。
それだけでも、ただ繰り返される毎日とは少し違います。
同じ毎日が続いているように見えても、その中で何を考えるかは選べます。
同じ仕事をしていても、その時間の意味を少しずつ変えることはできます。
心がすり減っているのは、あなたが弱いからではありません。
納得できないまま、ずっと耐えてきたからかもしれません。
本当は変わりたい気持ちを、何度も押し込めてきたからかもしれません。
だからこそ、その感覚を責めないでください。
毎日同じことの繰り返しに見えても、あなたの人生はまだ完全に止まったわけではありません。
今日、一つだけ自分の本音を拾う。
今日、一つだけ違和感を言葉にする。
今日、一つだけ未来につながる問いを持つ。
その小さな行動が、繰り返しの毎日に少しだけ別の意味を与えてくれます。
同じ毎日の中でも、選び直せることはあります。
あなたの心がすり減っているなら、まずはその事実をなかったことにしないでください。
そこから、もう一度自分の人生に戻るための一歩が始まります。

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