他人と比べて、落ち込んでしまうことがあります。
同年代なのに、もう独立している人。
自分より若いのに、結果を出している人。
楽しそうに仕事をしている人。
家庭も仕事も充実しているように見える人。
そういう人を見ると、自分の今が急に小さく見えてしまう。
「自分は何をやっているんだろう」
「どうして自分だけ、こんな場所にいるんだろう」
「もう遅いんじゃないか」
そんなふうに感じてしまうことがあるかもしれません。
僕も、何度もそういう気持ちになってきました。
誰かの成果を見るたびに、自分の遅れを突きつけられるような感覚。
自分なりに頑張っているつもりなのに、他人と比べた瞬間に全部足りないように見えてしまう感覚。
これは、かなり苦しいものです。
でも、他人と比べ続けていると、一つ大きな問題が起きます。
それは、
自分の人生が見えなくなること
です。
比べている時、人は自分ではなく、他人の基準で自分を見ています。
あの人より稼げていない。
あの人より進んでいない。
あの人より才能がない。
あの人より自由ではない。
そうやって他人を基準にすると、自分が本当は何を望んでいるのかが、少しずつわからなくなっていきます。
自分はどう生きたいのか。
何に納得していないのか。
どんな時間を増やしたいのか。
何を大切にしたいのか。
本当はそこを見る必要があるのに、他人の人生ばかり見てしまう。
すると、自分の足元が見えなくなります。
今、自分が何を感じているのか。
何に苦しんでいるのか。
どんな小さな選択ならできるのか。
そういう、自分の現実に戻れなくなってしまうのです。
もちろん、他人を見ることがすべて悪いわけではありません。
誰かの生き方に刺激を受けることもあります。
良い影響をもらうこともあります。
自分も頑張ろうと思えることもあります。
でも、見た後に自分を責めてしまうなら、少し距離を取ったほうがいいかもしれません。
他人の人生は、参考にはなっても、あなたの人生そのものにはなりません。
誰かの成功は、その人の条件、その人の時間、その人の背景の中で生まれたものです。
そこだけを切り取って、自分と比べても苦しくなるだけです。
あなたには、あなたの事情があります。
生活があります。
仕事があります。
過去があります。
体力も、環境も、タイミングも違います。
だから、比べるべきなのは、他人ではなく、昨日までの自分なのだと思います。
昨日より少しだけ、自分の本音に気づけたか。
昨日より少しだけ、未来のために考えられたか。
昨日より少しだけ、無駄だと思っていた時間を使い直せたか。
そのくらいでいいのです。
人生は、他人に追いつくためにあるわけではありません。
自分の納得できる生き方を作るためにあります。
他人と比べるほど、自分の人生は遠くなります。
だからこそ、比べて苦しくなった時は、こう問い直してみてください。
「自分は本当は、何に納得していないのか」
「自分は本当は、どんな時間を増やしたいのか」
「今の自分にできる、小さな選択は何か」
その問いに戻ることが、自分の人生に戻ることです。
他人の人生を見すぎると、自分の人生を生きる感覚が薄れていきます。
だから、比べることを完全にやめられなくてもいい。
ただ、比べた後に、自分の現実へ戻ってくること。
そこからまた、小さく選び直せばいいのです。
あなたの人生は、誰かの人生の遅れではありません。
あなたには、あなたの場所から始める再選択があります。

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